「俺は、藤本昌代の名前をはじめて耳にしたとき既視感を覚えた。
どこかで会ったことがある気がしたんだ。
それが、有川とあの朝、歩いているときにあった電話で思い出せたんだ」
突然いなくなってしまった日のことを言っているのだろう。
なぜだろう、胸が嫌な予感で覆われはじめている。
「共通点って?」
私の質問に小さくうなずいた鈴木刑事が、カバンの中から一冊の本を取り出して前に置いた。
ピンクのカバーに〈DIARY〉と印刷されている。
「これは……日記?」
開けていいものなのかわからず、鈴木刑事を見る。
「それは、佐々木香織という中学生がつけていた日記だ。
これが今回の事件の発端となったと考えられる」
そう告げた鈴木刑事の表情は見たことがないほど苦渋に満ちていた。
日記帳を手に取りページを一枚めくると、可愛い丸文字で日付が書いてある。
どこかで会ったことがある気がしたんだ。
それが、有川とあの朝、歩いているときにあった電話で思い出せたんだ」
突然いなくなってしまった日のことを言っているのだろう。
なぜだろう、胸が嫌な予感で覆われはじめている。
「共通点って?」
私の質問に小さくうなずいた鈴木刑事が、カバンの中から一冊の本を取り出して前に置いた。
ピンクのカバーに〈DIARY〉と印刷されている。
「これは……日記?」
開けていいものなのかわからず、鈴木刑事を見る。
「それは、佐々木香織という中学生がつけていた日記だ。
これが今回の事件の発端となったと考えられる」
そう告げた鈴木刑事の表情は見たことがないほど苦渋に満ちていた。
日記帳を手に取りページを一枚めくると、可愛い丸文字で日付が書いてある。