ふらふらする頭と体。
わたしは一体どうしちゃったのだろう……。

部屋の扉を開けてなかに入りベッドに向かって歩く。もう少し寝よう……。

サイドテーブルの机の上には、日記帳が置いてある。
なにかあるたびに書いてきた日記。それもこの数日は書かなくなった。

ベッドに腰かけ、日記のページを開いてみる。
楽しかった毎日が、ストーカーに踏みつぶされていく様子が記されていた。

わん君に会いたい……。

「会いたいよ」

そうつぶやけば、もっと胸が苦しくなる。

わん君は今ごろなにをしているのだろう?
わたしはなんでここにいるの?

これも全部、あのストーカーのせいだ。あの人がわたしの人生をめちゃくちゃにしたんだ。

「許せない……」

くやしくて涙がポロポロとこぼれる。

「お母さん、お兄ちゃん、わん君……」

どうしてわたしばかりがこんな目にあわなくちゃいけないの。
泣いても泣いても悲しみは消えていってくれない。