精神科救急病棟の白い部屋。
もう何日もの間、わたしは閉じこめられている。

眠れず、食事もろくにとることができなくなったわたしは、完全に重病扱いされている。
人体実験をされているように、薬も注射も点滴までも時間ごとにどんどん体に投入されている。そのせいか、口のなかが苦い。

これまで仲のよかった看護師の藤本さんとさえ話もしなくなった。
彼女に対しては、殺意すら生まれている。
それくらいわたしを傷つけたのだから。

いろいろと話しかけてくる藤本さんを無視し続けている。


この間の会話を聞いた以上、話をする気にもなれなかった。