スマホを置いて起きあがろうとしたとき、騒がしいメロディが鳴り出したのでビクッとした。
すぐに電話だと気づき画面を見ると、〈沙希(さき)〉の名前が表示されていた。
「もしもし、沙希?」
軽い口調で電話に出ると、ガヤガヤと町の音がスマホの向こうで聞こえている。
「芽衣、なにしてんの?」
ハスキーで甘い沙希の声がする。沙希は小学校からエスカレーター式であがってきているクラスメイトのひとり。
実際、幼稚園から通っている生徒もいるくらいのマンモス法人であるうちの学校は、私のように高校から進学した生徒のほうが少ない。
今のクラスでも私以外では、和宏や久保田、その他数名しか外部からの入学生はいなかったそうだ。
「なに、って今さっき帰ってきたところだよ。ていうか、沙希こそどこにいるの?」
「駅前のコンビニを出たところ。これから帰る」
「そういえば今日も学校休んだよね。沙希さ、最近サボりすぎだよ。休むときは連絡くらいしてよね」
すぐに電話だと気づき画面を見ると、〈沙希(さき)〉の名前が表示されていた。
「もしもし、沙希?」
軽い口調で電話に出ると、ガヤガヤと町の音がスマホの向こうで聞こえている。
「芽衣、なにしてんの?」
ハスキーで甘い沙希の声がする。沙希は小学校からエスカレーター式であがってきているクラスメイトのひとり。
実際、幼稚園から通っている生徒もいるくらいのマンモス法人であるうちの学校は、私のように高校から進学した生徒のほうが少ない。
今のクラスでも私以外では、和宏や久保田、その他数名しか外部からの入学生はいなかったそうだ。
「なに、って今さっき帰ってきたところだよ。ていうか、沙希こそどこにいるの?」
「駅前のコンビニを出たところ。これから帰る」
「そういえば今日も学校休んだよね。沙希さ、最近サボりすぎだよ。休むときは連絡くらいしてよね」