放課後、和宏と久保田とトムトムバーガーで待ち合わせをした。
平日の夕方は学生だらけで、にぎやかな笑い声がいたるところで聞こえている。
オレンジジュースをひと口飲んでから、私は警察であった話をふたりにした。
「ウソやろ? 井口さんが?」
声をあげる久保田にシーッと人差し指を口に当てる。
「大輔さんは部屋に犯人を招き入れている。警察は顔見知りの犯行と見ているみたい」
そう言った私に、
「なるほどな。そのセンがたしかに濃厚やな。ウニのスープくらい濃厚や」
感心したようにうなずく久保田。
「やっぱそうなのかな。和宏はどう?」
みんなに聞かれないよう小声で和宏に話を振った。
「ありえるよな。ただ、井口さんけっこう酔っぱらってたからなぁ」
久保田が「うーん」と両腕をいつものように組んだ。
「ついに連続殺人になってもうたんか。これは、怨恨の可能性が高いやろうな」
連続殺人……。その言葉に改めて恐怖を感じる。
「無差別殺人にしては、稲垣と井口さんは共通点が多すぎるしな」
和宏が同意した。
「もう、こんなこと起こらなきゃいいけどね……」
そう言う私にポンと久保田が手を打つ。
平日の夕方は学生だらけで、にぎやかな笑い声がいたるところで聞こえている。
オレンジジュースをひと口飲んでから、私は警察であった話をふたりにした。
「ウソやろ? 井口さんが?」
声をあげる久保田にシーッと人差し指を口に当てる。
「大輔さんは部屋に犯人を招き入れている。警察は顔見知りの犯行と見ているみたい」
そう言った私に、
「なるほどな。そのセンがたしかに濃厚やな。ウニのスープくらい濃厚や」
感心したようにうなずく久保田。
「やっぱそうなのかな。和宏はどう?」
みんなに聞かれないよう小声で和宏に話を振った。
「ありえるよな。ただ、井口さんけっこう酔っぱらってたからなぁ」
久保田が「うーん」と両腕をいつものように組んだ。
「ついに連続殺人になってもうたんか。これは、怨恨の可能性が高いやろうな」
連続殺人……。その言葉に改めて恐怖を感じる。
「無差別殺人にしては、稲垣と井口さんは共通点が多すぎるしな」
和宏が同意した。
「もう、こんなこと起こらなきゃいいけどね……」
そう言う私にポンと久保田が手を打つ。