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決意を言葉にすると、和宏は「いや」と急に声のトーンを落とした。

「それは賛成できない」

「なんでよ」

急にテンションが下がってしまった和宏に文句を言うと、彼は足を止め体ごと私に向いた。

「気の強い沙希が油断したくらいの犯人だ。俺は、芽衣を危険な目にあわせたくない」

その瞳があまりにも真剣で、同時に悲しみを抱いていると思った。
次の瞬間、私の胸がまたひとつ大きく跳ねた。
思わず目線を落としてしまう。

「だからさ、俺考えたんだ」
と和宏は続けた。
見ればもうニカッと笑みを浮かべている。

「ひとりで行動するんじゃなくて、一緒に犯人を見つけよう」

「危険だって今言ったばかりじゃん。みんなを巻きこむことはできないよ」