10月27日(木)

学校の帰り道、誰かにあとをつけられていた。

はじめは気づかなかった。

うしろに男の人がいるなーって思っていただけ。

つけられてる、って気づいたのは、途中でコンビニに寄ったとき。

お店のなかに入ったら、うしろにいた男の人もあとから入ってきたの。

飲み物を買って外に出たら、またしばらくして出てくる。

振り向いたら、その人はうしろを向いてしまった。

帽子を深くかぶっていた。

私が歩き出すと、その人も歩き出した。

立ち止まると、その人も足を止める。

急に足がふるえだした。

あの人がストーカー?

そう思うと、もう振り返る勇気もなかった。

足音が近づいてくるがして、なんとか早足で歩いた。

家が見えてくる。

すぐそばにいるように思え、風が冷たくて寒いのに背中を汗が伝っていた。


あと20メートル。

あと15メートル。