澄佳なりに考えてはいたみたいだが、その辺はあまり頭が回らないようで、他に何か特別な行動をしてる訳ではなかった。
「学校の知名度が上がれば普通は、次の年でも入部してくれる子がいるんじゃないの?」
千穂みたいに、写真に少しでも興味がある人は入学する前に部活を調べたりしてくる子もいるはずだ。
そもそも、この学校で写真部がある事を知ってる人が居ないんじゃないかと、千穂は疑った。
「学校内で写真部の活動って何かしてる?」
澄佳はゆっくりと目を下に逸らした。
「特に何もしてないんだね。あー、もう、わかった。もっと学校内での活動もっと増やそう?
お姉ちゃん一応、部長なんでしょ?私がサポートするから顧問の先生にも提案してみよう?」
澄佳が1人、写真部で部長を続けていたら、来年にでも本当に廃部になっていた所だった。
「わかった、ちぃちゃんありがとね。
私、ちぃちゃんのお姉ちゃん失格かなぁ。
勉強以外の事さっぱり分からなくて、それ以外のことはちぃちゃんに頼ってばっかりで」