「ちぃちゃん学校で人気者なんだってね、3年生の方まで噂広がってたよ。可愛い子が入ってきたって」
「他学年まで広がってるんだ…?
私さ、高校入って初めてお姉ちゃん以外の周りの人を見るようになって、私が思ってたより私に関心があるみたいで、1度も気が休まらなくてすぐ疲れるようになっちゃった」
「ちぃちゃんなら、そのうち慣れるよ!私はちぃちゃんのこと応援してるからね!」
強いて言えば、ほとんどの人は澄佳の妹が入学してきたという噂を聞いて、妹はどこだ?と、私を見に来る人の方が多かった。
応援されても澄佳自身の方が有名だから、ちょっと無責任だな、とは少し思った。
「応援だけされても……。あ、そうだ。そんな、私の話じゃなくて。
写真部の事なんだけど、何か学校でキャンペーンみたいなのやろうよ!みんな興味持ってくれるかもよ」
千穂達は入部してくれるような人、興味を少しでも持って貰えるように考えなくてはいけなかった。
「いいね、やっぱりちぃちゃんがいてくれると助かるなぁ。
ちぃちゃんが来てくれる前は、コンテストとかには応募したりして、啓くんが賞を貰ってたりしたんだけどね。
やっぱり貰ってるだけじゃ学校の知名度は上がったとしても、この学校の生徒は、ほかの部活入っちゃってる子も多いし興味無いみたいで…」