「うげー、気持ちわりい」
いつも通りのリアクションに背中をバシっと叩く。
いてえっと大げさなリアクションに、静かな住宅街にあたしの笑い声が響き渡る。
「最近、5人でいること減っちゃったね」
「・・・そーだな」
「全部、あたしのせいなんだ」
そう言うと、疑問を隠せていない表情が月光に照らされて見えた。
あたしは何も言わず、健人がつけていた手袋を奪う。慌てたように奪い返そうとするが、既にそれはあたしの手に装着済み。
「・・・あたしが、フラフラしてるから」
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