葉月君は、先程行われていたPKで蹴ったシュートを外した。


葉月君の蹴ったボールは、キーパーによって弾かれてしまったのだ。


その瞬間、相手高の優勝と全国大会出場が決まった。




「葉月君・・・っ」




莉奈はそんな幼馴染が心配だったんだ。


もちろん私も心配だし、葉月君の心情を考えると、何て言葉をかけたらいいのか分からない。



ああ、私はどうしてこんなにも無力なんだろう。








私は何も、葉月君にしてあげられない。