「楽しかったし、いい勉強になったよね」 「うん。こんな決められた毎日の中で勉強するよりも、ずっと」 おばあちゃんの涙を、話を、きっと私は一生忘れないし。忘れてはいけないと思った。 「でさ、美空」 「ん?」 「修学旅行で、日向大地と何かあったの?」 その言葉に飲んでいた抹茶オレを噴出しそうになる。 あ、危ない・・・。 「やっぱり何かあったのね。吐きなさい」 「うっ」