不意打ちのでこピン。 「お前は恋愛運だけ買っとけ。2個も買ったら金がかかんだろ」 「・・・でも、」 そう言い掛けた所で、葉月君の大きな手が私の頭の上に優しく置かれた。 「ありがとな。気にしてくれて」 その表情は優しくて、だけど今にも壊れてしまいそうなほど弱弱しくて。 私は頷くことしかできなかった。