ゴチャゴチャだった頭の中が真っ白になる。


ち、近い・・・!顔が近すぎる・・・!!


行き場のない手が私の目の前でどうすればいいか戸惑っている。



こ、こういうのって普通は首に回すんだよね・・・?そんな勇気私にはない・・・!ていうか恥ずかしすぎるよ~。



だけど以外にもお姫様だっこは揺れる。それもそうか。走っているのだから。



「(つ、つかませてもらいます)」



戸惑いながら、彼の体操着を小さくギュッと掴んだ。