「楽しそう...」 ポツリ呟いた言葉はチャイムの音にかき消された。 「葉月ー!お前何出る?」 鳴ったと同時に、私たちのクラスの窓を開けた日向君。 それによって利奈と葉月君の痴話喧嘩は中断された。 「げー!俺と100メートル徒競走以外被ってるじゃねえか!真似すんなよな!」 「サッカーで勝てない分、体育祭で負かしてやるからな!」 「望むところ!」