―― 「今日のみのりは忙しそうね」 「小夜~……」 「部活、休んでも構わないのよ」 「ありがと。なるべく出る気だけど、もしかしたらそうするかも。だったら連絡するね」 根掘り葉掘りされないことに、こんなに救われるなんて。 帰り支度を整えて図書室へダッシュした。今日はこんなのばっかりだ。 …… 「……」 そして、 「も、百瀬……?」 まだまだ課題は残るばかり。 「時間が経ったら間宮への怒りも薄れるかもしれないとも思ったけど、増していくものだね」