「みーちゃん」


「ん、何?」


「今は十一月だよね」


「うん」


「あと一ヶ月でクリスマスだね」


「うん」


「僕の調べによると、みーちゃんのクリスマスの予定は、何もないね」


「う、ん」


「僕と一緒に過ごしませんか? ケーキも作ってあげるよ。初めてだから、上手にできるかは保証しないけど」


「……」


きっと、互いの両親によって筒抜けとなってた予定に硬直する。しばらくすると、まるでストーブが点いてるんじゃないかと思うくらい、身体が頬が熱くなって。


珍しく着てきたカーディガンを後悔した。