「ア・・・アレ・・・・・・!?」とカメラを調整していたカメラマンが言った。

「ん?どうした?」

「ここに雨澤君と思わしき人の姿が映ってます!!!」

「何だって!?」





「え!?」と、驚いた雨澤が言った。





カメラマンは、録画したその数秒の映像を再生し、阪部や

他のスタッフ達に見せた。





「アレ!?本当だ!!!それに、声まで入ってる!!!」

「阪部君、本当に雨澤君は、死んだのか!?」

「はい」

「そうか。念のため、もう一度撮ってみよう。雨澤君、

そこにいるなら、カメラを意識しながら適当に動いたり喋ったりしてみてくれ」

「はい」と、カメラマンに声は届かないが、雨澤はそう答えた。





「本当だ!!!やっぱり撮れてる!!!姿も声も、生きてる人間と全く同じように入ってる!!!」