やがて、また下校の時刻になった。





〝キーンコーンカーンコーン〟





いつも通り、聖子がミリカに声をかける。





「ミリカ、今日も、一緒に帰ろ!!」

「うん!!」





「ねぇ、ミリカ、あんた、この前、

〝夏休みに大阪のおばあちゃん家に行く〟って言ってたわよね?」

「うん。そうだけど?」

「良いわよね~!!私、大阪には、一度も行った事ないのよね!!」





「そうなの?」

「うん。大阪って〝たこ焼き〟が美味しいところよね!!」

「そうだよ!!でも、他にも色々、名物あるよ!!

〝焼きそば〟とか〝お好み焼き〟とか〝粉もん〟だけでも色々!!」

「〝粉もん〟?何それ?」

「名前の通り、〝たこ焼き〟や〝お好み焼き〟含めて、

〝粉〟を使って作る料理の事よ!!」

「へ~!そうなんだ~!!でも、食べる事自体は、

東京でもいつでも出来るけど、いつか本場のも食べてみたいな~!」

「そっか!でも、本場の、凄く美味しいよ!!」

「へ~!そう言われると、ますます食べたくなる!!」

「ぜひ、今度、食べてみて!!」

「うん!!」

「じゃあ、ミリカ、楽しんで来てね!!」

「うん!!じゃあ、バイバイ!!」

「バイバイ!!」





そして、いつも通り、ミリカは、途中で聖子と別れ、

帰っていった。