「おはよう。ミリカ」

「おはよう。ゼドル」

「もう、さすがに、昨日のヤツらは一度帰って、今、外は一旦、安全になってるだろう。じゃあ、これから、また皆に会いに行こうか」

「うん!!」





2人は、「MaGistic Security Guard」に戻った。

戻ってみると、ゼドルが言っていた通り、皆は無事だった。





「皆!おはよう!昨日は大変だったな!!すまなかった!!」と

ゼドルが言う。

すると、ギーゼフが

「いや~、ホントだよ!!いきなりあんなに刺客が来て、ビビったぜ!!でも、昨日、俺達が戦ったヤツらは通報して、逮捕されたよ」

と言った。

「そっか。それは良かった。でも、急にあんなにたくさんのヤツらと戦わせてすまなかった」

「まぁ、でも、お互い、無事で良かった」

「そうだな」

ギーゼフがミリカを見て

「ミリカも、無事だったんだな。良かった」と言った。

「どうも・・・あ・・・ありがとうございます。皆さんも、ご無事で良かったです」とミリカが答える。





「あ~、その、ミリカの事で頼みたい事があるんだけど」

「ん?そりゃ何だ?」

「この娘はおそらく、これからもしばらく、たくさんのヤツらから追われると思うんだ。だから、その間、この娘を守ってやってくれないか?」

「え!?」

「いや、無理なお願いなのは、分かってる。でも、目の前の危険に晒されてる人を見殺しにするワケにもいかないだろ!!」

「って、言われてもな~。昨日は、そりゃ、俺達の目の前で襲われてたから、〝なりゆきで仕方なく〟って感じだったけど、これからも守り続けて、しかも、もっとたくさんのヤツらと戦うとなれば、

俺達も、かなりの危険を冒す事になるし。それに、ミリカは、俺達を雇って守ってもらうほど、金があるのか?」





すると、ゼドルは、ミリカに

「ちょっと、お金出してみろ」と言った。

「うん」





ミリカは、1000円しか持っていなかった。