「じゃあ、行ってらっしゃい」と遊舞の父と母は言う。





「うん!!行ってきます!!お父さん!!お母さん!!」

「あ、でも・・・・・その、アーチフィス君は、どうするの?」

「あ・・・あ~!!コイツも出かけたいらしいんで、

一緒に行くよ!!じゃあ!!!」と言って、

遊舞は、アーチフィスを引っ張って、

慌てて家のドアを思いっきり開けて飛び出した。





〝バタン!!!〟





遊舞の父と母は、ポカンとした。





遊舞の父は、

「今日の遊舞、一体どうしたんだ?」と言った。

遊舞の母も同じく、

「そうね~。どうしちゃったのかしら?」と言った。





その時、

遊舞とアーチフィスは、一緒に外で歩いていた。





遊舞はいつも、

ギリギリの時間に学校に向かうため、

登校の時は、1人である事が多い。





「は~!!さっきは、ドキドキした~!!!」

「ドキドキした・・・?なぜでしょうか?」

「何でもないよ!!さっさと行こう!!!」

「はい」