霧河は、手錠をかけられ、事情聴取される事になった。





それからしばらくして、裁判になった。





霧河は、株取引でかなりの大金を

稼いでいるが、強い弁護士を雇ったりはしなかった。





なぜなら、

霧河は、たくさんの、子供などの人達にプレゼントを

渡しながらも、自分が犯罪行為をしている事を、自覚していたからである。





そして、今までに、クリスマスに霧河と関わった子供達、その子供達の親、そして、霧河の会社の社員達、「喫茶窓際族」の店長「窓河実爪」も出席し、開廷した・・・・・・





そこには、

「まさかあの霧河が・・・・・・」、あるいは、

「ったく、勝手に色んな人の家に入って、何考えてんだよ」、

あるいは、

「ピッキングに、住居不法侵入罪、あの大手のおもちゃ会社の係長がやるなんて、泥を塗るような真似しやがって」、

あるいは、

「大人として恥を知れよ」などと言っている者達がいた・・・・・・





そんな色々な言葉を聞いて、霧河は、

(そうだよな・・・返す言葉もない・・・)と思った。





霧河の「サンタクロースパイ」としての活動に反対する者は

とても多く、霧河の敗訴、有罪が決定しそうな空気になっていた。





(は~・・・そうか、やっぱりな。俺は、敗訴して、

逮捕されるんだ。会社の人達にも多大な迷惑をかけた。でも、

これが運命なんだ。悪い事したから、それが自分に返ってきただけなんだ・・・)





そこで、

裁判長が、判決の結果を言い渡そうとし、

息を大きく吸う。