「あ~、そういえば・・・」

「何?」





「話、変わるけど、この会社の〝Excitement Story〟って、

どういう意味か知ってるか?」

「え~っと、〝Excitement〟は〝興奮〟、あるいは、〝感動〟あるいは、〝刺激的な〟とか、たくさん意味があるから・・・

〝そういう物語〟って事かな?」

「そうだよ。俺達も、これから、俺達自身の人生の中で、

〝興奮〟〝感動〟〝刺激〟それら全てがある最高の物語

〝Excitement Story〟を

創っていこうぜ!!!」





「何だよそれ!(笑)てか、欲張り過ぎ!!

(笑)てか、クサ過ぎ!!そのセリフ!!(笑)」

「あ~、そういや、そうだな!!(笑)」





皆、一斉に笑い・・・・・・





「アッハッハッハッハッ!!!」





話しながら、霧河は思った。





(そうか~。友情って、こんな良いモンだったんだな・・・もし、今もまだ、父さんと母さんがいたら、コイツらに会わせてやりたいし、自慢してやりたい・・・でも、それは、どうやっても、

叶わない願いなんだよな・・・)





霧河は、寂しそうな顔をした。





「ん?どうした?霧河」

「ん~ん~!!何でもない!!!」

「そっか」





(ほ~ら!!また心配してくれた!!本当に良いヤツらだよ!!!コイツらは!!!)





「よし、じゃあ、いっぱい遊んだし、いっぱい食ったし、いっぱい飲んだし、いっぱい喋ったし、今日は、そろそろ帰りますか!!!」

「うん!!!今日はめっちゃ楽しかったな!!!」と一同、

声を揃える。





「じゃあ、解散!!!それでは、良いお年を!!!」

「良いお年を!!!」