そして、

ゲームセンターで色んなゲームを遊ぶ。





霧河は、大好きな、「グロリアスライダー」の格闘ゲームばかり

プレイしていた。





〝ガチャガチャガチャガチャ〟





「お前、ホント、それ、好きだな~」

「いや、だって、そりゃ、僕の幼い頃からの憧れのヒーローなんだもん!!仕方ないじゃん!!」





そこで、同僚達は笑った。





「ブッ!!アッハッハッ!!」

「笑うな~!!何がおかしいっ!?」





すると・・・・・・





「いや~、悪りぃ悪りぃ。お前、ゲームが

そこまで上手いの意外過ぎてよ」と皆が言う。





確かに霧河はその時、そのゲームで一番強いはずの敵キャラを

ノーダメージで秒殺していた。





霧河は、少し顔を赤くしながら笑い、

「あ・・・ありがと・・・」と言った。





「しかしよ~、お前、そんなにゲームが上手いんなら、何でいつも俺達と一緒にゲーセン行かねぇんだよ」

「ちょっと皆、耳貸して」

「ん?」





「いや、ここで言うのも、アレなんだけど、僕、騒がしいところやハメを外してどこまでも暴れるような人が多いところ、

苦手なんだ」

「・・・・・・そうか」