「ところで君、名前なんて言うの?」

「私は、〝空野叶そらのかなえ〟!!」

「そっか!良い名前だね!!」

「ありがと!!お兄さんは!?」

「俺は〝網田謎留〟!!」

霧河はここで、本名を名乗った。





「分かった!!じゃあ、名前、覚えとくね!!」

「ありがとう!!じゃあ、また来年来るね!!」

「うん!!お兄さん、頑張ってね!!」

「うん!!君も頑張ってね!!おやすみなさい!!」

女の子が手を振り、

「元気でね~!!」と言った。





霧河は叶の家を出た。家を出た後、

入ってきた時と同じ〝サムターン回し〟で

外側からカギをかける。

霧河の活動はもちろん、まだ続いていた。が、

叶は、再び眠った。