「お、俺は嫌だからな! やったとしても手伝わねぇから!」
伊藤くんは思い出したかのようにまた食い下がってきた。
……ここまで手を差し伸べているのに何で意地になるの! なんて言って叫びたい気分だ。
「うん、無理に手伝わなくても大丈夫だよ。やれるだけ私が頑張ってみるから。もしわかんないことがあったら櫻井さんに聞くし」
こうなったら、もう無理矢理押し通すしかない。