(あれれ?もしかして、水梛中に続いてる?)
水梛(みずなぎ)中学校。
それは、今年から新しく出来た学校。
私が通っている虹傘(にじがさ)中学校から去年、分離して出来た学校だ。
友達もあっちに行った人が居て、少しだけ寂しかったな…
何て事を思い出していると…
『『あ…』』
私が歩いていた道の、進行方向から来た、とある男子と視線が重なった。
そして、私達は相手の小指と顔を交互に見る。
『まさか…見える…の…か?』
『う…うん…』
私達は固まった。
まさか、同じ能力を持つ人が居るとは思わなかった。
そんな事、考えた事は無かった。
存在に気付かなかった。
しかも…相手が…
“片想いの相手”で、今も“好きな人”。
『お前…糸の色…』
クラスで、さっき、私がふと思い出した彼は困ったような青ざめた顔をして言った。
『だよ…ね…ははっ…』
まさか過ぎて、乾いた笑いが出てくる。
人間、感情が高ぶると、元がどんな感情でも笑うと言うのはこういう事か。
『なぁ…その…あれだ…えと…
話し合いしよう…いや、作戦会議しよう…』
そして、彼とのnot結婚作戦会議は始まった。
水梛(みずなぎ)中学校。
それは、今年から新しく出来た学校。
私が通っている虹傘(にじがさ)中学校から去年、分離して出来た学校だ。
友達もあっちに行った人が居て、少しだけ寂しかったな…
何て事を思い出していると…
『『あ…』』
私が歩いていた道の、進行方向から来た、とある男子と視線が重なった。
そして、私達は相手の小指と顔を交互に見る。
『まさか…見える…の…か?』
『う…うん…』
私達は固まった。
まさか、同じ能力を持つ人が居るとは思わなかった。
そんな事、考えた事は無かった。
存在に気付かなかった。
しかも…相手が…
“片想いの相手”で、今も“好きな人”。
『お前…糸の色…』
クラスで、さっき、私がふと思い出した彼は困ったような青ざめた顔をして言った。
『だよ…ね…ははっ…』
まさか過ぎて、乾いた笑いが出てくる。
人間、感情が高ぶると、元がどんな感情でも笑うと言うのはこういう事か。
『なぁ…その…あれだ…えと…
話し合いしよう…いや、作戦会議しよう…』
そして、彼とのnot結婚作戦会議は始まった。