とある公共の、展示物や
コンサートや劇に使われる
ホールの有るような、
そこそこデカくて、
私みたいな(軽い)方向音痴には
あまり向いていないような
施設から出てきた私は
その施設の自転車置き場を
通って出れる、
施設の裏口から、出ようとしていた。
単純に此方を通れば
少しだけ早く帰れるから。
こうしてコンクリート製の、
まるで田舎の寂れたパチンコ店の
二階建ての二階だけ屋根無しの
駐車場みたいな雰囲気の、
駐輪場を履いている
ショートパンツの左の、
ポケットの中から、
自転車の鍵を見つけつつ、
私は一人で歩いていた。
すると偶然、
自転車を歩きながら引いて
施設の外に出ようとしている
高校生位の男子七人位とすれ違う時に
二人の高校生位の男子の
自転車に挟まるような形で
進まざるおえなくなってしまい、
『すみません…』と、
軽く頭を下げながら進むと
『あ?』と、あに濁点が付いたような
怒声を軽く出されたあげく、
『チッ!』と、舌打ちまでされた。
と、その人が進む方向は
私の自転車の有る方向と
正反対だったけれど、
そっちに行かないと
自分に付いて来られて
私のお気に入りの自転車を
ぶっ壊されかねないと思い、
その人が遠くに行って、
歩いている私からは
見えなくなる位遠くに行くのを
待ってから反対方向に
行って自転車に乗ることにした。
すると、その人が
『じゃあな』と、私の近くに居た、
別の高校生位の男子一人に言った。
すると、言われた人は
『おう!』と、手を振りながら返して
相手が見えない事を確認したのか
くるりと踵を返して
私が行く予定だった、
反対方向に進んで行った。
すると、その人は急に私に向かって
『ゴメンな
アイツ、本当は悪い奴じゃ無いから』
と、言った。
其れを聞いて私は、
張り詰めていた緊張の糸が切れ、
ドッと疲れが押し寄せてきて、
つい、うっかり
『マジでさっきは
私にこっそり付いてきて
自転車ぶっ壊されるかと
思ったっスよ』
と、言う私はその人に
『思ったっスよって、いつの時代の
ドラマの喋り方なのそれ』
と、微笑まれた。
『まずまずドラマあんま見ないんで
分かんないっス』
と、言うとその人は
『あちゃー、そりゃ分かんないか』
と、言った。
すると、私は
『刑事ドラマとか刑事ドラマなら、
見るんですけどね』
と、言った。
すると、その人に私は
『ねぇ、君って何歳なの?』
と、聞かれた。
そして私は、
『中学二年生に何聞いてるんスか』
と、見たまんま中学生だし
と言う意味を込めて、
微笑みながら言った。
『え!?それで!?』
と、その人は、驚いたと言うよりかは
慌てふためいていた。
すると、その人は、
途中…そう、ちょうど此処で
右に曲がる私とは違って、
そのまま一直線に進みながら
自転車をこぎ始めた。
『あ!』と、
言い忘れていた事を思い出したので、
私は其れを大声で、
その人に向かって叫んだ。
『今日は、
何かありがとうございました!
又会ったときは、
宜しくお願いしまっス!』
コンサートや劇に使われる
ホールの有るような、
そこそこデカくて、
私みたいな(軽い)方向音痴には
あまり向いていないような
施設から出てきた私は
その施設の自転車置き場を
通って出れる、
施設の裏口から、出ようとしていた。
単純に此方を通れば
少しだけ早く帰れるから。
こうしてコンクリート製の、
まるで田舎の寂れたパチンコ店の
二階建ての二階だけ屋根無しの
駐車場みたいな雰囲気の、
駐輪場を履いている
ショートパンツの左の、
ポケットの中から、
自転車の鍵を見つけつつ、
私は一人で歩いていた。
すると偶然、
自転車を歩きながら引いて
施設の外に出ようとしている
高校生位の男子七人位とすれ違う時に
二人の高校生位の男子の
自転車に挟まるような形で
進まざるおえなくなってしまい、
『すみません…』と、
軽く頭を下げながら進むと
『あ?』と、あに濁点が付いたような
怒声を軽く出されたあげく、
『チッ!』と、舌打ちまでされた。
と、その人が進む方向は
私の自転車の有る方向と
正反対だったけれど、
そっちに行かないと
自分に付いて来られて
私のお気に入りの自転車を
ぶっ壊されかねないと思い、
その人が遠くに行って、
歩いている私からは
見えなくなる位遠くに行くのを
待ってから反対方向に
行って自転車に乗ることにした。
すると、その人が
『じゃあな』と、私の近くに居た、
別の高校生位の男子一人に言った。
すると、言われた人は
『おう!』と、手を振りながら返して
相手が見えない事を確認したのか
くるりと踵を返して
私が行く予定だった、
反対方向に進んで行った。
すると、その人は急に私に向かって
『ゴメンな
アイツ、本当は悪い奴じゃ無いから』
と、言った。
其れを聞いて私は、
張り詰めていた緊張の糸が切れ、
ドッと疲れが押し寄せてきて、
つい、うっかり
『マジでさっきは
私にこっそり付いてきて
自転車ぶっ壊されるかと
思ったっスよ』
と、言う私はその人に
『思ったっスよって、いつの時代の
ドラマの喋り方なのそれ』
と、微笑まれた。
『まずまずドラマあんま見ないんで
分かんないっス』
と、言うとその人は
『あちゃー、そりゃ分かんないか』
と、言った。
すると、私は
『刑事ドラマとか刑事ドラマなら、
見るんですけどね』
と、言った。
すると、その人に私は
『ねぇ、君って何歳なの?』
と、聞かれた。
そして私は、
『中学二年生に何聞いてるんスか』
と、見たまんま中学生だし
と言う意味を込めて、
微笑みながら言った。
『え!?それで!?』
と、その人は、驚いたと言うよりかは
慌てふためいていた。
すると、その人は、
途中…そう、ちょうど此処で
右に曲がる私とは違って、
そのまま一直線に進みながら
自転車をこぎ始めた。
『あ!』と、
言い忘れていた事を思い出したので、
私は其れを大声で、
その人に向かって叫んだ。
『今日は、
何かありがとうございました!
又会ったときは、
宜しくお願いしまっス!』