こうして私と伊賀さんの交際が始まりました。

そう言っても、中身は一緒。

毎日、夕方になると一緒に家まで帰る。

変ったと言えば、両親ですかね。

家まで送っていった後、隣町まで帰らなければいけない伊賀さんを気遣って、よく夕食をご馳走してくれたんです。

「まあ、もう家族みたいなものでしょう。」

まだ結婚もしていないのに、そんな事言って、伊賀さんを囲んでは、みんなで笑っていました。


それから、1年した頃でした。

小学校も高学年になった和弥が、喧嘩して帰ってきたんです。

「どうしたの?和弥。その傷。」

「何でもない。」

「何でもない訳ないでしょう?お母さんに話してちょうだい。」

しばらくは黙っていると、伊賀さんが来てくれました。