そしてそんな日が、1カ月も経った頃でしょうか。
家まで送ってくれた後、私が玄関に入ろうとした時、伊賀さんに腕を握られました。
「少し、お話いいですか?」
「はい……」
話なら送って貰える間に、散々したのにと思いながら、家の前まで来ると、伊賀さんは大きく息を吸いました。
「高坂さん。僕と交際して頂けますか?」
「えっ!?」
突然の申し出で、心の底から驚きました。
今までそんな素振りさえ、見せた事なかったのに。
「結婚は、交際してからゆっくり考えて下さればいいですから。まずは僕と一緒にこれからの時間を過ごしてみませんか?」
私は直ぐに返事できずに、黙って下を向いてしまいました。
「お返事は、明日でもいいですから。今日はこれで。」
そう言って帰って行った伊賀さん。
家まで送ってくれた後、私が玄関に入ろうとした時、伊賀さんに腕を握られました。
「少し、お話いいですか?」
「はい……」
話なら送って貰える間に、散々したのにと思いながら、家の前まで来ると、伊賀さんは大きく息を吸いました。
「高坂さん。僕と交際して頂けますか?」
「えっ!?」
突然の申し出で、心の底から驚きました。
今までそんな素振りさえ、見せた事なかったのに。
「結婚は、交際してからゆっくり考えて下さればいいですから。まずは僕と一緒にこれからの時間を過ごしてみませんか?」
私は直ぐに返事できずに、黙って下を向いてしまいました。
「お返事は、明日でもいいですから。今日はこれで。」
そう言って帰って行った伊賀さん。