「ありがとう、二人共。」

司と彩、二人と握手をし、僕は初めて安堵の気持ちを覚えた。

そして彩が、僕を抱きしめてくれた。

「私達、幸せになりましょう。」

彩のぬくもりが、僕に伝わって来た。

「ああ。」

この時僕は、彩と結婚して、本当によかったと思った。

この人とだったら、温かい家庭を築ける。

心の底から、そう思ったんだ。


「何かあったら、真っ先に俺に相談してくれよ。」

司もそう言ってくれた。

高校時代まで、ろくに友達もいなかった僕だ。

大学に入って、一番最初に話しかけてくれた奴。

それが司だった。

今は、司に大感謝しかない。

彩と一緒になれたのも、彼のおかげなんだから。


「あっ、ごめんなさい。私、もう帰る時間だわ。」

彩が急に立ち上がった。