お昼休みが過ぎてからの授業は眠たく、気だるさが漂う。

 それを乗り越え、最後の授業が終わるチャイムが響くと、ユキは開放感にほっとした。

 明日のお弁当のおかずのこともあり、ユキは家に帰る前にスーパーに寄り道したかった。

 てっきりトイラとキースも荷物運びを手伝ってくれると思っていたのに、よりたいところがあると言って、さっさと教室を出て行く。

 また女子生徒が追いかけようとするが、キースは忙しいからとそっけなく断っていた。

 どこへ行くというのだろう。

 居なければ気になるし、居れば落ち着かないし、自分でも訳がわからなくなっている。

 ため息を大きくついて席を立った。

 靴を履き替え、学校の門を出たその先で、マリが率いるグループとかち合ってしまった。

 体が急に緊張する。

 ぎこちなく傍を通りすぎようとすると、案の定マリが絡んできた。