6
実験室で繰り広げられている派手なバトルは、双方どちらも苦戦し、勝負がつかないでいる。
明確な武器を持つジークに対し、俊敏に飛びついて鋭利な牙と爪で切り裂くトイラとキース。
ジークが光線を打てば、トイラとキースは逃げてかわす。
隙をついてキースがとびかかり、ジークの気をひきつけているうちに、トイラが死角から攻撃する。
しかしジークはすぐにこうもりになり、トイラからするりと逃げた。
また離れた場所で人の姿になって光線を向ければ、トイラの体にかすってしまった。
トイラとキースのどちらも体力を消耗し、動きが鈍くなっている。
そうなると、ジークに光線を向けられるとトイラとキースは素早くかわすことが難しくなってきた。
肩で息をするトイラとキース。
ここらで勝負をつけなければ、このままではトイラとキースもジークの武器でやられてしまう。
ふたりは同時に飛び掛る。
キースがジークの足に噛み付き、トイラがジークの背中に飛び乗った。
バランスを崩したジークは、棚にぶつかり、全ての薬品を落としてしまった。
ガラス瓶は割れ、薬品同士の混ざり合いで白くもやっと煙が出る。
ジークが手当たり次第に光線をぶっ放しているときだった。
こぼれた薬品に引火してしまう。
火の回りが早く、気がつくと辺りはあっと言う間に炎に包まれていた。
その炎に気を取られたトイラとキースの隙をついて、ジークはコウモリの姿になって外に滑るように逃げ出した。
「待て、ジーク」
トイラとキースが後を追おうとしたとき、目の前で炎に包まれた物体が倒れてくる。
強烈な炎に一瞬怯みジークを取り逃がしてしまった。
実験室で繰り広げられている派手なバトルは、双方どちらも苦戦し、勝負がつかないでいる。
明確な武器を持つジークに対し、俊敏に飛びついて鋭利な牙と爪で切り裂くトイラとキース。
ジークが光線を打てば、トイラとキースは逃げてかわす。
隙をついてキースがとびかかり、ジークの気をひきつけているうちに、トイラが死角から攻撃する。
しかしジークはすぐにこうもりになり、トイラからするりと逃げた。
また離れた場所で人の姿になって光線を向ければ、トイラの体にかすってしまった。
トイラとキースのどちらも体力を消耗し、動きが鈍くなっている。
そうなると、ジークに光線を向けられるとトイラとキースは素早くかわすことが難しくなってきた。
肩で息をするトイラとキース。
ここらで勝負をつけなければ、このままではトイラとキースもジークの武器でやられてしまう。
ふたりは同時に飛び掛る。
キースがジークの足に噛み付き、トイラがジークの背中に飛び乗った。
バランスを崩したジークは、棚にぶつかり、全ての薬品を落としてしまった。
ガラス瓶は割れ、薬品同士の混ざり合いで白くもやっと煙が出る。
ジークが手当たり次第に光線をぶっ放しているときだった。
こぼれた薬品に引火してしまう。
火の回りが早く、気がつくと辺りはあっと言う間に炎に包まれていた。
その炎に気を取られたトイラとキースの隙をついて、ジークはコウモリの姿になって外に滑るように逃げ出した。
「待て、ジーク」
トイラとキースが後を追おうとしたとき、目の前で炎に包まれた物体が倒れてくる。
強烈な炎に一瞬怯みジークを取り逃がしてしまった。