「ほー、化け物にも礼儀正しい話し方をするのがいるんだ。私は獣医野生動物学者の田島亮一だ。君達に興味を持って、ちょっと調べさせて貰いたくてね。こうやって申し出た訳だ。警察は処理に困ってるから、あっさり私の申し出を受け入れたよ」
トイラもキースもやっぱりこういうのが来たかと、予想通りの展開に顔を見合わせて苦笑いしてしまう。
「それじゃ私の研究所に来てもらおうか。暴れると困るので一応ケージを用意した」
警察官に合図すると、トイラとキースの目の前に檻が二つ現れた。
「大型犬用サイズなので、君達には小さいかもしれないけど、とにかく念のためこの中に入って貰おうか」
田島亮一は人差し指で軽く眼鏡を押さえ込みながら言った。
「おい、嘘だろ、この中に入れってかよ」
トイラは益々腹立だしくなって、ぐるるると威嚇しだした。
そしてとうとう我慢できずに黒豹に変身してしまった。
その拍子にするすると手錠が外れる。
警察官は悲鳴をあげて一目散に部屋から出て行った。
「やっぱり、化け物か。面白い。こんな面白い研究ができるなんて、私はなんてついているんだ」
田島は怖がるどころか鷹のような目つきになり、ニヤリとしては邪悪な笑みが浮かんでいた。
トイラに素早く近づき、背広のポケットから注射器を取り出してトイラの首を掴むや否や、ぶすっと突き刺した。
その手つきは何度もそういうことをやってきたのか非常に慣れていた。
トイラもキースもやっぱりこういうのが来たかと、予想通りの展開に顔を見合わせて苦笑いしてしまう。
「それじゃ私の研究所に来てもらおうか。暴れると困るので一応ケージを用意した」
警察官に合図すると、トイラとキースの目の前に檻が二つ現れた。
「大型犬用サイズなので、君達には小さいかもしれないけど、とにかく念のためこの中に入って貰おうか」
田島亮一は人差し指で軽く眼鏡を押さえ込みながら言った。
「おい、嘘だろ、この中に入れってかよ」
トイラは益々腹立だしくなって、ぐるるると威嚇しだした。
そしてとうとう我慢できずに黒豹に変身してしまった。
その拍子にするすると手錠が外れる。
警察官は悲鳴をあげて一目散に部屋から出て行った。
「やっぱり、化け物か。面白い。こんな面白い研究ができるなんて、私はなんてついているんだ」
田島は怖がるどころか鷹のような目つきになり、ニヤリとしては邪悪な笑みが浮かんでいた。
トイラに素早く近づき、背広のポケットから注射器を取り出してトイラの首を掴むや否や、ぶすっと突き刺した。
その手つきは何度もそういうことをやってきたのか非常に慣れていた。