「命の玉は、そのものが持つ全ての心のこと。体はないけど、意識そのもの。それを手に入れるものは、その命の玉の全てを支配できるんだ」
「なんかいまいちよくわからないな。それじゃトイラが私の命の玉を取ったら、私はトイラの中でどうなってるの?」
「ユキが見てきたもの、経験したものがトイラの記憶に植えつけられる。共有するってことかな。トイラの心の中で君はいつまでも存在し、トイラには君が傍に居るように感じるんだ。ただ……」
キースは言葉に詰まって、その後なかなか話さなかった。
「ただ、何なの?」
「うーん、言い難いんだけど、ユキにはなんのメリットもないんだ」
「えっ? どういうこと」
「君は支配された状態で、自分の意思はもう持たない。トイラだけが君を感じることができて、上手く言えないんだけど、ユキはもう今のユキじゃなくなるってことかな」
ユキはそれを聞いて、ショックを受けたのか、立ち止まってしまった。
「ごめんよ、ユキ。君をがっかりさせるつもりじゃなかったんだけど、やっぱりいい気持ちじゃないよね」
キースは言わなければよかったと後悔した。
「なんかいまいちよくわからないな。それじゃトイラが私の命の玉を取ったら、私はトイラの中でどうなってるの?」
「ユキが見てきたもの、経験したものがトイラの記憶に植えつけられる。共有するってことかな。トイラの心の中で君はいつまでも存在し、トイラには君が傍に居るように感じるんだ。ただ……」
キースは言葉に詰まって、その後なかなか話さなかった。
「ただ、何なの?」
「うーん、言い難いんだけど、ユキにはなんのメリットもないんだ」
「えっ? どういうこと」
「君は支配された状態で、自分の意思はもう持たない。トイラだけが君を感じることができて、上手く言えないんだけど、ユキはもう今のユキじゃなくなるってことかな」
ユキはそれを聞いて、ショックを受けたのか、立ち止まってしまった。
「ごめんよ、ユキ。君をがっかりさせるつもりじゃなかったんだけど、やっぱりいい気持ちじゃないよね」
キースは言わなければよかったと後悔した。