前夜、わけも分からずイライラしてトイラに八つ当たってしまったことをユキは後悔していた。
静かな朝の冷たい空気。昇りたての太陽の光が黄金色にまぶしい。
自分で処理できないくすぶったもやもやに突然身震いし、思わず小石を蹴り上げる。
ぎゅっと鞄を胸に抱いたり、空を見上げたり、いきなり走り出したり、いやな気分から抜け出そうとしていた。
トイラが好きなのに素直になれない自分に苛立ちを感じつつ、朝、顔を見るのが辛くて逃げてきてしまった。
『ごめんね』と素直に謝れない気持ちを込めて朝食を置いてきた。
ミカが現れたことで、体が焦げそうなくらい醜い嫉妬に胸が苦しい。
結局は独り占めしてていい気になってたと気がつき、自業自得だと思ってならなかった。
今まで人とは違っても、はっきりと物を言う自分は正しいと思い込んでた。
嫉妬する側の人間になれば、いやな感情に支配されて人を闇雲に憎んでしまう。
自分もまた嫌な奴だった――。嫌われて当たり前だ。
ユキはとことん落ち込んでいった。
静かな朝の冷たい空気。昇りたての太陽の光が黄金色にまぶしい。
自分で処理できないくすぶったもやもやに突然身震いし、思わず小石を蹴り上げる。
ぎゅっと鞄を胸に抱いたり、空を見上げたり、いきなり走り出したり、いやな気分から抜け出そうとしていた。
トイラが好きなのに素直になれない自分に苛立ちを感じつつ、朝、顔を見るのが辛くて逃げてきてしまった。
『ごめんね』と素直に謝れない気持ちを込めて朝食を置いてきた。
ミカが現れたことで、体が焦げそうなくらい醜い嫉妬に胸が苦しい。
結局は独り占めしてていい気になってたと気がつき、自業自得だと思ってならなかった。
今まで人とは違っても、はっきりと物を言う自分は正しいと思い込んでた。
嫉妬する側の人間になれば、いやな感情に支配されて人を闇雲に憎んでしまう。
自分もまた嫌な奴だった――。嫌われて当たり前だ。
ユキはとことん落ち込んでいった。