その晩の夕食は食卓にカップラーメンとその上にちょこんと箸が乗っていた。
ユキは準備が終わると、自分の部屋に、どたどたと音を立てて階段を駆け上っていった。
「トイラ、お前のせいだからな。なんで夕食がカップラーメンなんだ。でもさ、あんなにムキになることもないだろう。お前、言ってることと行動してること全然違うよ。もうブレブレじゃないか」
カップラーメンをずるずると音を立ててキースは食べていた。
「うるさい、ついああなっちまったんだよ。ユキだって突っかかってくるしさ。俺も自分で何やってるかわかんないんだ。キース、俺のカップラーメン食え。俺、食欲ない」
トイラは泣きたくなるような情けない声を発しながら、キースの前にラーメンをつつつと押して差し出した。
「お前も重症だな。でも、分からないこともないけどな」
キースはトイラを哀れに思ったが、目の前のカップラーメンを見て自分も哀れだと思った。
トイラはうなだれ、そのまま融けるようにテーブルに突っ伏していた。
キースのラーメンをすする音が虚しくズルズル耳に届いていた。
ユキは準備が終わると、自分の部屋に、どたどたと音を立てて階段を駆け上っていった。
「トイラ、お前のせいだからな。なんで夕食がカップラーメンなんだ。でもさ、あんなにムキになることもないだろう。お前、言ってることと行動してること全然違うよ。もうブレブレじゃないか」
カップラーメンをずるずると音を立ててキースは食べていた。
「うるさい、ついああなっちまったんだよ。ユキだって突っかかってくるしさ。俺も自分で何やってるかわかんないんだ。キース、俺のカップラーメン食え。俺、食欲ない」
トイラは泣きたくなるような情けない声を発しながら、キースの前にラーメンをつつつと押して差し出した。
「お前も重症だな。でも、分からないこともないけどな」
キースはトイラを哀れに思ったが、目の前のカップラーメンを見て自分も哀れだと思った。
トイラはうなだれ、そのまま融けるようにテーブルに突っ伏していた。
キースのラーメンをすする音が虚しくズルズル耳に届いていた。