「僕も、ババも、この結守神社も。麻ちゃんが手を差し出せば、迷うことなくその手を掴む。みんな麻ちゃんの見方だからね」 優しい目。心から私を受け入れようとしてくれている目だ。 ずっとその目で私を見てほしかった。助けてほしかったのだ。 視界が滲む、胸が苦しい。 なのにどうしてだろう、こんなにも心が温かい。 うわあ、と子どもみたいに声をあげて泣いた。何も考えずに、心が空っぽになるまで泣いた。 私の頭を撫でる大きくて優しいその掌が、とても暖かくて心地よかった。