そう聞いて来た。
弘海先輩が私にかけた、最初の言葉。
当然私の反応(心の中)は以下のようだった。
……「浴びる」? いやいや、浴びませんけど。
あなたみたいに豪快に水浴びなんてしたらパンツまでびしょ濡れだ。
下着の替えはもちろん持っているけれど、パンツまでは持ってないし。ただでさえ砂だらけなのに、その上水浸しの体育着なんて持って帰りたくない。
そういうわけで、私はもちろん首を横に振るつもりだったが、一歩遅かった。
弘海先輩はホースの口を細めて、私めがけて水を噴射して来た。
その細口から出た水は私の頬をぬらした。耳にもかすって、一つに束ねていた髪にも水しぶきがかかった。
あまりのことに驚いて、濡れた頬に手をやると
「冷たいっしょ」
そう弘海先輩が笑って言ったのが二言目。
並びのいい白い歯が、印象的だった。
弘海先輩が私にかけた、最初の言葉。
当然私の反応(心の中)は以下のようだった。
……「浴びる」? いやいや、浴びませんけど。
あなたみたいに豪快に水浴びなんてしたらパンツまでびしょ濡れだ。
下着の替えはもちろん持っているけれど、パンツまでは持ってないし。ただでさえ砂だらけなのに、その上水浸しの体育着なんて持って帰りたくない。
そういうわけで、私はもちろん首を横に振るつもりだったが、一歩遅かった。
弘海先輩はホースの口を細めて、私めがけて水を噴射して来た。
その細口から出た水は私の頬をぬらした。耳にもかすって、一つに束ねていた髪にも水しぶきがかかった。
あまりのことに驚いて、濡れた頬に手をやると
「冷たいっしょ」
そう弘海先輩が笑って言ったのが二言目。
並びのいい白い歯が、印象的だった。