汗を含んだ制服や下着は洗濯カゴに放り込んで、Tシャツと短パンに着替える。
初夏とはいえ、炎天下の中を歩いて帰って来て身体は疲労を感じていた。
昼食を作るのも面倒くさく、インスタントラーメンで済ませてしまう。
ズルズル添加物を吸い込んで、お腹が多少満たされると、自室のベッドに倒れこんだ。
扇風機を稼働すると、そよそよと風が身体を冷やして、気分が落ち着いてくる。

歩いている間に乾いてしまった前髪を触る。
目を閉じたまま横になって、扇風機の風を受けていたら、いつのまにか寝入ってしまった。

そして、夢を見た。
懐かしい、昔の、夢。

私が初めて、弘海先輩に会った時の、こと。