MDS 骨髄異形成症候群 myelodysplastic syndromes

 骨髄機能の異常のために造血障害を起こす症候群。


 これだけ見れば何の病気かわからなかったが、血液癌の一種と書いてあったことで、これが俺を打ちのめした。


 俺はもっと詳しく知るために、色んなところをクリックして目を見開いて読んでいた。

 俺が気になったのは、この病気が完治するかということだった。

 MDSにも色々と分類され、軽度や重度と進行具合に違いがあるようだった。


 そして合併症もあり、そうなると急性白血病に移行するともある。

 その病名も恐ろしく俺の心にずしりと響いてくる。


 聞きなれない言葉の羅列が、より一層難しい病気に感じて、どうすれば治療できるのかよくわからなくて苛立っていた。


 造血幹細胞移植をしたら完治したという情報を見つけると、ドナーさえ見つかればもしかしたら助かる病気にも思えるし、その後生存率の割合が目に入り、思わしくない結果に驚き、読めば読むほどこの病気が困難なものに思えて絶望を感じていた。