ねえ、優海。

ごめんね、たくさん嘘をついて。
ごめんね、うまく離れられなくて。
ごめんね、約束を守れなくて。
ごめんね、優海をおいてけぼりにして。
ごめんね、ずっと一緒にいられなくて。
ごめんね、ひとりにして。

それと、もうひとつ。
ありがとう、私を救ってくれて。
ありがとう、いつも一緒にいてくれて。
ありがとう、たくさんの優しさをくれて。
ありがとう、太陽みたいな笑顔を向けてくれて。
ありがとう、惜しみない愛を注いでくれて。


ねえ、優海、大好きだよ。

本当に、本当に、愛してる。

優海の笑顔を見ていると、もう何もいらないって思えるくらい幸せだった。

暗闇の淵で震えていた私は、優海の放つ優しい光に照らされて、包まれて、癒されて、いつの間にか孤独も絶望も寂しさも全部忘れてしまった。

ただただ幸せだった。

優海がいなければ、私はきっとここまで生きてこられなかった。

短い人生だったけれど、私が愛したのはたったひとり、優海だけだった。


ああ、優海を置いて死ぬって分かっていたら、こんなに君を愛したりしなかったのに。

優海をひとりにするって分かってたら、こんなに君に愛されたりしなかったのに。


ねえ、優海。

もう一緒にはいられないけれど、どうか幸せになってね。

悲しいけど、寂しいけど、私のことは忘れてもいいから。

だから、誰にも負けないくらい、世界でいちばん幸せになってね。

ちっぽけな私の人生にも、この先少しくらいは幸せが待ってたと思う。

それを全部優海にあげて、って神様にお願いしておくね。

私は優海の幸せだけを祈ってるから。


さようなら、私のいちばん大切なひと。

たくさんの「ごめんね」と、数えきれない「ありがとう」と、私の生涯たったひとつの「愛してる」を君に贈ります。