「デートの件は私たちも全力で協力させてもらいます」

『マジっすか!ありがとう!』

「ただし、その前に・・・・・・遠山先輩は勝部先輩と同じクラスですか?」

『勝部?あ、大地ね。隣のクラスだよ』

「ちぇー。同じクラスじゃないのかよーマジかよー。あーあ、先輩の教科書の落書きとか聞こうと思ったのにー」







即座に私もアオと同じようにぐでんとソファーの背もたれに背中を預ける。それを見て驚いて固まる遠山先輩。ちくしょう遠山全然使えねーな。なんて尚更態度が悪くなる。







『あ、で、でも前に弁当一緒に食ったことはあるよ』





私の態度に何か悟ったのようか慌ててそう告げる遠山先輩は無理をした笑顔。それはそうだ、こんなに面倒な奴らの機嫌を取るしか無いのだから。





「それで!?先輩のお弁当の中身は!?特にがっついて食べてたのは!?一番最初に何食べてました!?残してたものはありますか!?箸の持ち方は綺麗でした!?」

『ゴリラの飯はバナナに決まってんッうぐっ、!』






途中で水を差すようなことを言いかけたアオの脇腹を遠慮なく肘で殴る。彼は貧弱そのもので唸りながらソファーの背もたれにUターン。