ふわり。微笑むアオの目尻のシワ。白い肌に影を落とす長い睫毛。私に嘘のないキスをしてくれたその唇は、いつだって私を助けてくれた。
『ハル、応援してる。俺、ハルの笑った顔、大好きだから。ハルにはずっと笑っていて欲しい』
敢え無く決壊した私の涙にアオは困ったように微笑むと、震える指で私の涙を拭ってくれる。
『今度はハルがちゃんと隣で笑いたい奴のところに行きな。ハルなら、大丈夫だから』
だけど、見つめ合うのが堪え切れなくなったのかアオは一歩下がり、私から離れる。
そして声にならないほど小さな囁きで、“ばいばい”と零すと、私に背中を向けて躊躇うことなく部室を後にした。
私達のこの関係は、アオハル部は─────終わった。
またねって言って
─────────────
ばいばいって言われた時に
─────────────
軽くショック受ける子は
─────────────
心がきっと繊細
─────────────