「校則ね、うーん、でも早い内からお化粧とかすると歳とってから肌に悪影響だっていうし」

『それはスッピンでも可愛い青海ちゃんだから言える台詞ですぅー。可愛いは作れるのにどうして作って学校行っちゃだめなの?』

『島田さんそれ違くね?“可愛いは作れる”じゃなくて“不細工は隠せる”じゃね』

『ふはっ!待って言えてる凄いね青井くん。でもそれあたしに不細工だって言いたいのー?』

『いやだから島田さんは化粧する必要ないじゃんって思ったんだけど』

『うっわーこの子怖いわぁー天然タラシだよ気をつけてね青海ちゃん。そのうち食べられちゃうよー』

「『それだけはないわー」』





2人でハモれば南ちゃんは感動して拍手する。この子は本当にこんな目立つ格好してるけど凄く純粋で面白い子なんだよな。






「大人になってから再会した時に相手の変化を感じにくくて上手く会話が弾まない状況を回避するためじゃない?」

『え?どゆこと、全然わかんない』








腕を組んで自分なりに考えを述べれば、南ちゃんは眉間にシワを寄せて全く理解できていないような顔をする。が、アオは黙って聞いていたがすぐに口を開く。










『わかる気がする』

『え?わかんない。意味わかんない。どういうこと?』

『あー・・・ほら、大人になって同窓会とかで再会した時にアイツめっちゃ可愛くなってね?的なドキ胸アツアツな展開を多く持って行けるのは現時点で清楚系を売りにしてる黒髪スッピン制服きちんと着る系女子みたいな』

『ああー・・・それはあるかも、確かに。だってあたしもう化粧もしてるし、変わるとすれば派手になるくらいだと思うもん。ええー、マジか』

「もともと派手な子には相変わらずだなーくらいしか感じないから特に会話もレベルアップせずに懐かしんで終了パターン多くなりそうだし」

『それ完全にあたしじゃーん。ええやだやだやだー』

『男は綺麗で汚れのない女の子を自分で汚して興奮するものなッ・・・いった!』

「黙れ変態八つ裂きにするぞ」