「お前だって殴ってんじゃねーかばーか!しかも女の子に本気で叩くとかありえないんですけど」

『えっ、ハルって女だったの初耳』

「はい処刑今すぐスカート穿いて設楽会長に告白してこいクズ」

『ああ?俺が女装してゴリラに告白したら1発だかんな舐めんなよ俺の美貌』

「うーわー痛い痛い痛い痛いその頭の中身治してから同じこと言ってほしいわー」

『マジでぶっ飛ばす』









お互いに朝からギャンギャンうるさい。アオは自分の教室を通り過ぎて私の首を締めながら私の教室に入る。私は肘でアオのお腹に再びそれをめり込ませる。









『格闘中ごめんねえ、あのさあ助けて欲しいんだけど』

「待って格闘中ってなに」









教室に入って私の席に鞄を置いてアオとの喧嘩がヒートアップしているところに、クラスメイトの南ちゃんが声を掛けてきた。