そして、現れたのは――黄色地に緑の文字。
「……のりしお」
言葉が無意識にこぼれ落ちた。
「―――微妙……!」
ついでに、正直な感想もこぼれ落ちた。
うなだれた私を見て、高田くんは気を悪くするかと思いきや、あははっと楽しげに笑った。
「言うと思った!」
「え?」
「いや、さっきの加藤さんの話の流れ的に、のりしおって微妙だよなあと俺も思ってたから」
「あ……ごめん。微妙とか、失礼だよね」
ポテトチップスメーカーにも申し訳ない。
ちなみに私は食べる分にはコンソメパンチも地域限定も季節限定も、全部おいしいとは思っている。
それに、のりしおは、間違いなくおいしい。
うすしおのベーシックさも捨てがたいけど、のりしおの海の香りはやっぱりおいしい。
でも、やっぱり、手堅くうすしおを選んで欲しいわけで。
気まずい沈黙が流れる。
気まずいと思っているのは私だけのようで、高田くんはなんとなく楽しそうな表情をしているけど。
「あのさあ、俺、思うんだけど」
しばらくして、高田くんが口を開いた。
「俺さあ、好みの異性のタイプは? って聞かれたら、いっつもこう答えてるんだ」
好みのタイプ、という言葉にどきりとする。
高田くんの好み……どんな女の子なんだろう。
「……のりしお」
言葉が無意識にこぼれ落ちた。
「―――微妙……!」
ついでに、正直な感想もこぼれ落ちた。
うなだれた私を見て、高田くんは気を悪くするかと思いきや、あははっと楽しげに笑った。
「言うと思った!」
「え?」
「いや、さっきの加藤さんの話の流れ的に、のりしおって微妙だよなあと俺も思ってたから」
「あ……ごめん。微妙とか、失礼だよね」
ポテトチップスメーカーにも申し訳ない。
ちなみに私は食べる分にはコンソメパンチも地域限定も季節限定も、全部おいしいとは思っている。
それに、のりしおは、間違いなくおいしい。
うすしおのベーシックさも捨てがたいけど、のりしおの海の香りはやっぱりおいしい。
でも、やっぱり、手堅くうすしおを選んで欲しいわけで。
気まずい沈黙が流れる。
気まずいと思っているのは私だけのようで、高田くんはなんとなく楽しそうな表情をしているけど。
「あのさあ、俺、思うんだけど」
しばらくして、高田くんが口を開いた。
「俺さあ、好みの異性のタイプは? って聞かれたら、いっつもこう答えてるんだ」
好みのタイプ、という言葉にどきりとする。
高田くんの好み……どんな女の子なんだろう。