大人数での飲み会のときにも、気がついたら私たちは隣に座っていて、まったり飲んでいることが多くて。
なんとなく皆もそう思っているみたいで、『そろそろ付き合えば?』なんて冗談めかして言われることも多々あり。
高田くんの話し方とか笑い方とか、一緒にいるとすごく居心地がよくて。
彼も私のことを少しは好ましく思ってくれているような感じがして。
だって、何てことない内容だけど毎日ラインが来ちゃったりするし。
もしかしたら付き合うことになるかな……どうかな……なんて思っているところだったのだ。
そんな中途半端な状態だから、私はまだポテトチップスの味は知りたくなかったのに。
でも、目の前の食卓に置かれたそれを、見て見ぬふりなどできるわけがなく。
それに、好奇心を押さえきれるわけもなく。
「……見ていい?」
私はそっと高田くんに訊ねた。
とにかく、ここまできたら先のばしにするよりも早く確認してしまいたい。
恐る恐る口に出した私の言葉に、高田くんが一瞬目を丸くして、それから、「ふはっ」と柔らかく吹き出した。
「なにそれ、見ていい? って」
「……いや、あの」
「食べていい? の間違いじゃなくて?」
高田くんは、笑うと目が細くなって、目尻が下がって、本当に優しい顔になる。
それを見ると私まで思わず微笑んでしまうような。
なんとなく皆もそう思っているみたいで、『そろそろ付き合えば?』なんて冗談めかして言われることも多々あり。
高田くんの話し方とか笑い方とか、一緒にいるとすごく居心地がよくて。
彼も私のことを少しは好ましく思ってくれているような感じがして。
だって、何てことない内容だけど毎日ラインが来ちゃったりするし。
もしかしたら付き合うことになるかな……どうかな……なんて思っているところだったのだ。
そんな中途半端な状態だから、私はまだポテトチップスの味は知りたくなかったのに。
でも、目の前の食卓に置かれたそれを、見て見ぬふりなどできるわけがなく。
それに、好奇心を押さえきれるわけもなく。
「……見ていい?」
私はそっと高田くんに訊ねた。
とにかく、ここまできたら先のばしにするよりも早く確認してしまいたい。
恐る恐る口に出した私の言葉に、高田くんが一瞬目を丸くして、それから、「ふはっ」と柔らかく吹き出した。
「なにそれ、見ていい? って」
「……いや、あの」
「食べていい? の間違いじゃなくて?」
高田くんは、笑うと目が細くなって、目尻が下がって、本当に優しい顔になる。
それを見ると私まで思わず微笑んでしまうような。