「ありがと。でも、とにかく颯太くんとわたしはなんでもないから。こんなの聞いたら、颯太くん怒っちゃうよ」

「そんなこと……」

えれなはまだ何か言いたそうだったけど、わたしはその話題は打ち切りにして、衣装の話にかえた。
そして、話しながらも考えていた。
これからはえれなに誤解されないようにしなくちゃ。

へんなやきもちをやかせてしまって、せっかくうまくいくだろうふたりの恋を邪魔することになったらいけない。

颯太くんに迷惑をかけてないように、気をつけよう。