「おー、理緒見てたんだ。どうだった?」
「あ……」
颯太くんの気持ちがあがるような気の利いた言葉が言いたいなと思って、ちょっと考えた。
「なに」
「振り付け、すごくよくなったね」
結局シンプルにそうほめると、颯太くんは満面の笑顔になった。
「だろ? だから言ったじゃん、小道具なくても大丈夫って」
「うん、前より全然いいと思う」
「よっしゃー」
思い切り力を込めてガッツポーズする姿がなんだか可愛くて、心の中がじわっとあたたかくなる。
「とくにあそこが好き、こうやって人差し指を……」
わたしは颯太くんにやってみせた。
それは前までは握りこぶしを力強く振っていたところだった。でも、今回の振りでは、人差し指をたてた「1」のポーズで腕全体を振る振り付けに変わっていた。
空に突き上げるように腕をのばして立つ姿はそれまでの振りより、見てる側の感情を高ぶらせる気がした。まるでライブ会場でアーチストとファンがひとつになっているときみたいな。
「あ……」
颯太くんの気持ちがあがるような気の利いた言葉が言いたいなと思って、ちょっと考えた。
「なに」
「振り付け、すごくよくなったね」
結局シンプルにそうほめると、颯太くんは満面の笑顔になった。
「だろ? だから言ったじゃん、小道具なくても大丈夫って」
「うん、前より全然いいと思う」
「よっしゃー」
思い切り力を込めてガッツポーズする姿がなんだか可愛くて、心の中がじわっとあたたかくなる。
「とくにあそこが好き、こうやって人差し指を……」
わたしは颯太くんにやってみせた。
それは前までは握りこぶしを力強く振っていたところだった。でも、今回の振りでは、人差し指をたてた「1」のポーズで腕全体を振る振り付けに変わっていた。
空に突き上げるように腕をのばして立つ姿はそれまでの振りより、見てる側の感情を高ぶらせる気がした。まるでライブ会場でアーチストとファンがひとつになっているときみたいな。